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【専門家解説】初めてのタイスイーツ|選び方と楽しみ方完全ガイド

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タイ旅行中、「スイーツを楽しみたいけれど、どれを選べばいいのか分からない」「衛生面や注文方法が不安」と感じたことはありませんか?

本記事では、タイ国政府観光庁公認タイランドスペシャリストとして、タイスイーツの楽しみ方を実用的かつ文化的な視点で解説します。

現地での注文時に役立つフレーズや、甘さの違い、宗教的配慮まで、初めての方でも安心して楽しめるヒントが満載です。旅行前の不安を解消し、現地での判断にも自信が持てる内容を、信頼性の高い情報とともにお届けします。

【この記事でわかること】

  • タイのスイーツ文化の全体像
    伝統・宗教・地域性が反映されたスイーツの背景がわかり、単なるグルメを超えた楽しみ方が見えてきます。
  • 注文時に役立つタイ語フレーズと衛生対策
    旅行中にスイーツを安心して楽しむための基本的な言い回しや注意点を、実用的に理解できます。
  • 初心者でも失敗しにくいスイーツの選び方
    甘さの調整や見た目では分かりにくい味の傾向など、初めてでも迷わず選べるコツを紹介します。
  • 甘じょっぱい系・ハーブ系などユニークな味覚の魅力
    日本ではあまり馴染みのないスイーツの特徴やおすすめの試し方がわかります。
  • 地域ごとのご当地スイーツの違い
    北部・南部・東北部など、地域ごとに異なる特徴や味の背景を知ることができます。
  • 現地でおすすめのスイーツカフェ情報
    バンコクで実際に訪れたい、雰囲気や特徴が異なるカフェ情報を厳選して掲載しています。
  • 観光客に人気のお土産スイーツと買い方のヒント
    配りやすくて日持ちもするスイーツの選び方、購入のタイミングまで実用的に解説。
  • 旅行中に役立つリアルな体験談とQ&A
    実際の旅行者の経験や、初心者がよく抱える不安に答えるQ&Aで、判断材料として活用できます。

👇このあとの目次から、気になる項目をすぐにチェックできます。ピンポイントで知りたい情報がある方は、ぜひ活用してください。

まず読むべき!タイのスイーツを楽しむための基礎知識

タイのスイーツは多様で魅力的ですが、現地で戸惑わないためにはいくつかのポイントを押さえておくと安心です。初めての方でもスムーズに楽しめるよう、衛生面、注文方法、宗教的配慮、保存方法など、出発前に知っておくべき基礎知識をまとめました。

衛生面で気をつけることと安心な購入場所

タイの屋台スイーツは魅力的ですが、衛生面に不安を感じる方も少なくありません。基本的には「地元の人で賑わっている店」を目安に選ぶのがおすすめです。清潔な手袋をしている、食材が冷やされている、作り置きでない、なども判断のポイントになります。さらに、ショッピングモール内のフードコートやスーパーマーケットの一角にあるスイーツ店は、管理体制が整っていて安心です。旅行中に体調を崩さないよう、できるだけ「加熱されたもの」や「包装されたもの」を選ぶのも良い対策です。

甘さの調整方法と簡単タイ語フレーズ

タイのスイーツは一般的にかなり甘めの傾向があります。甘さを少し控えたいときは、「ワーン ノーイ(Waan Noi)=甘さ控えめ」と伝えてみましょう。飲み物やデザートでも使える便利な表現です。さらに、砂糖の量を完全に省きたい場合は、「マイ サイ ナムターン(Mai Sai Namtaan)=砂糖なし」と言えばOK。ただし、すべての屋台で対応できるわけではないため、できるだけ写真付きメニューがある店や、身振りで伝えやすい店を選ぶとスムーズです。

宗教・信条による食制限への配慮(ムスリム、ベジタリアンなど)

タイは仏教徒が多い国ですが、南部にはムスリムも多く、食材に制限のある方もいます。観光客としても、ゼラチン(豚由来)やラード(動物性脂肪)が使われている可能性があるスイーツには注意が必要です。ベジタリアン志向の方は「ジェー(Jae)=菜食」と表示されたお店を選ぶと安心。最近ではビーガン対応スイーツやオーガニック素材を使ったカフェも増えており、事前に調べて訪れると満足度の高い体験につながります。

現地でのトラブルを避けるオーダーのコツ

屋台や市場での注文は、言語や文化の違いから戸惑うことも。そんなときは、メニューや商品を指さしながら「アオ アンニー(Ao An-nee)=これください」と伝えるのがシンプルで効果的です。言葉に不安がある方は、事前にスマホにスイーツの写真を保存して見せるのも有効です。注文時に価格を確認し、「タオライ?(Tao-rai?)=いくらですか?」と聞けば、不明瞭な料金トラブルを防げます。現地では現金払いが主流なので、小額紙幣やコインの準備も忘れずに。

持ち歩き時の保存方法と注意点

タイの気候は高温多湿のため、スイーツの持ち歩きには注意が必要です。ココナッツミルクや果物を使ったものは傷みやすいため、購入後はできるだけ早く食べるのが理想です。どうしても持ち帰りたい場合は、保冷バッグや保冷剤を使うと安心です。ホテルに戻るまでの時間を計算して、衛生的なパッケージで販売されている商品を選ぶのがポイント。また、帰国用のお土産として持ち帰る場合は、日持ちするドライフルーツや真空パック製品が適しています。

埼玉県・30代・女性
埼玉県・30代・女性

【衛生面が気になったが安心して楽しめた】
初めてのタイ旅行で衛生面が不安でしたが、地元の人に教えてもらった大型ショッピングモール内のスイーツショップでは、清潔な店内で安心して買い物ができました。最初は屋台に少し躊躇しましたが、「ラップ包装されているか」「冷蔵管理されているか」で判断すると失敗が少ないと学びました。簡単なタイ語「マイワーン=甘くしない」を使ったら好みに調整してくれたのも嬉しかったです。

Q: スイーツを買う時、英語やタイ語が通じないとどうしたらいい?

A: 観光エリアでは英語が通じる店も増えていますが、ローカル店では言葉の壁を感じることがあります。指差しでの注文や、写真付きメニューの活用が有効です。また、「マイ・ワーン=甘くしない」「ワーン・ノイ=少し甘く」といった簡単なタイ語フレーズをメモしておくと安心です。翻訳アプリのオフライン機能を事前にダウンロードしておくと、通信環境が不安定な場所でも役立ちます。

タイの甘くない魅力!塩味・酸味を活かした絶品スイーツ

「スイーツ=甘いもの」というイメージを覆すのが、タイならではの“甘じょっぱい”スイーツや、酸味を活かした独特なデザートたちです。暑い国ならではの素材選びや味付けが、新しい味覚の扉を開いてくれます。ここでは、甘さ以外の味覚を楽しめる魅力的なスイーツをご紹介します。

スイーツとハーブの意外な組み合わせ

タイのスイーツには、バイテーイ(パンダンリーフ)やレモングラスなど、料理でもよく使われるハーブが風味づけに使われることがあります。特に「カノム・チャン」という層状の蒸し菓子には、バイテーイ由来の緑色と香りが特徴的で、日本ではあまり味わえない癒し系のスイーツです。また、ハーブの香りが加わることで、甘みが控えめに感じられ、後味もすっきり。口に入れた瞬間、ほのかに香る自然の香りが南国の空気と調和し、リラックス感を演出してくれます。

ローカルフルーツを活かしたヘルシースイーツ

パパイヤやグァバ、スターフルーツなど、タイならではの南国フルーツは、そのまま食べるだけでなく、スイーツの素材としても活躍します。例えば「ソムチュー」は、冷たいシロップにフルーツを浮かべた涼やかなデザートで、甘さよりも酸味や果実の食感が主役。暑い日にぴったりの、体を内側から整えてくれる一品です。また、グァバに塩とチリパウダーを振りかけて食べるスタイルも、甘さ控えめでクセになる味わい。おやつ感覚で楽しめるローカルフルーツは、旅中のちょっとした健康補給にもおすすめです。

甘じょっぱいハーモニーがクセになるスイーツ

タイでは、塩味と甘みをバランス良く組み合わせたスイーツが多く存在します。「カオニャオ・マムアン(マンゴーともち米)」もその代表例で、ココナッツミルクに加えられる塩が全体の甘さを引き締める役割を果たしています。この“甘じょっぱさ”は日本人にも親しみやすく、一度食べるとやみつきになる味です。また、「ルークチュップ」と呼ばれる豆を使ったミニチュアスイーツも、見た目の可愛さに反して塩気がきいており、意外性のある美味しさを楽しめます。塩と甘みの絶妙なバランスこそ、タイスイーツならではの魅力です。

北海道・20代・男性
北海道・20代・男性

【甘じょっぱい味にハマった】
チェンマイで出会った「カノム・クロック」が衝撃的に美味しかったです。最初は甘いと思って買ったら、上にネギが乗っていて驚きましたが、塩気とココナッツの甘みが絶妙でクセになる味でした。日本では味わえない組み合わせで、思わずおかわり。現地の人が並んでいる屋台を選ぶと、当たり率が高いと実感しました。

Q: 甘じょっぱいタイスイーツを選ぶとき、どんな点に気をつければいい?

A: 見た目では甘いかしょっぱいか分かりにくいスイーツも多いため、名前や材料をチェックするのが重要です。「カノム・クロック」や「カノム・サイサイ」など、塩味の効いたスイーツはクセになる味ですが、苦手な人もいます。初めての方は、少量サイズのものを複数選んでシェアするスタイルが安心。地元の人が並んでいる店は味のバランスが良い傾向があるので参考になります。

タイの定番スイーツを深掘り!その背景と楽しみ方

「タイスイーツ」と聞いて思い浮かぶ人気メニューには、実は文化や生活に根差した背景があるものも少なくありません。このセクションでは、旅行者にとって馴染みのある代表的なスイーツをピックアップし、それぞれの楽しみ方や、ちょっとした豆知識とともにご紹介します。

マンゴーともち米:王道の組み合わせを味わい尽くす

「カオニャオ・マムアン」は、甘く熟したマンゴーとココナッツミルクをかけたもち米の組み合わせが絶妙な一品。もち米にはほんのり塩味が効いており、甘さとしょっぱさのコントラストがクセになります。マンゴーの旬は3月〜5月で、この時期の果実は特に香り高く、みずみずしさも格別。屋台から高級レストランまで幅広く提供されており、旅のどのシーンでも楽しめる王道スイーツです。温かいもち米と冷たいマンゴーのコントラストも、口の中で心地よい驚きを与えてくれます。

ココナッツアイスクリーム:ひんやりトロピカルな誘惑

タイの暑さを和らげる定番デザートといえば、ココナッツアイスクリーム。「アイス・カティ」とも呼ばれ、屋台や市場で手軽に楽しめます。特徴的なのは、甘さ控えめで素朴な味わいと、トッピングの自由さ。ピーナッツやもち米、コーン、パンなど、タイらしい素材がのせられることも多く、食感の変化を楽しめるのも魅力です。器にはココナッツの殻を使うこともあり、見た目も南国らしくフォトジェニック。観光中の休憩にもぴったりの一品です。

タピオカとココナッツミルク:とろける甘さのハーモニー

「サークー・ナームガティ」は、タピオカとココナッツミルクを組み合わせた温かいスイーツ。もっちりとしたタピオカの食感と、やさしい甘さのココナッツミルクが絶妙に絡み合い、どこかホッとする味わいです。冷たいデザートのイメージが強いタイでも、夜市などではこうした温スイーツも根強い人気があります。黒タピオカだけでなく、カラフルなタピオカやトウモロコシ、さつまいもなどを加えるバリエーションも豊富。お店によって個性が出るため、食べ比べてみるのも楽しいでしょう。

バナナロティ:屋台で焼き立てを堪能

バナナロティは、薄く伸ばした生地にスライスしたバナナを包み、鉄板でカリッと焼き上げた屋台スイーツです。仕上げにコンデンスミルクやチョコソースをたっぷりかけて提供されることが多く、香ばしさと濃厚な甘みが後を引きます。カットして紙皿に盛り付けられるスタイルが主流で、食べ歩きにもぴったり。注文時に「甘さ控えめ」や「ソースなし」などのカスタマイズができる屋台もあります。焼きたてアツアツのうちに味わうのがおすすめです。

タイの家庭で愛される温かい甘味

タイでは、家庭でよく作られる素朴な温スイーツも多く存在します。「ブアローイ」は、もち米粉で作った小さな団子をココナッツミルクで煮込んだスイーツで、お腹にも優しく、朝食やおやつとして親しまれています。中には卵が加えられることもあり、コクのある味わいに。市場やローカル食堂でも見かけることがあり、観光客でも気軽に挑戦できます。派手さはありませんが、どこか懐かしく、優しい気持ちになれる味です。

大阪府・50代・女性
大阪府・50代・女性

【旬のマンゴーに感動】
4月に訪れたバンコクで「カオニャオ・マムアン」を食べましたが、想像以上の美味しさでした。完熟マンゴーの香りともち米の塩気が絶妙で、冷たいのに温かい気持ちになる不思議な感覚でした。事前に「3月〜5月が旬」と知っていたので、狙い撃ちして正解。レストランよりも、老舗の屋台で食べたものが一番印象に残っています。

Q: 定番スイーツはレストランと屋台、どちらで食べるべき?

A: それぞれに良さがあります。レストランでは衛生面が安心で、盛り付けも美しく落ち着いて味わえます。一方、屋台ではその場で作ってくれるライブ感や、香ばしい香りが魅力です。初心者には清潔感のある屋台やフードコート内のブースがおすすめ。口コミアプリや現地の人の評価も参考にすると、満足度の高い体験がしやすくなります。

専門家が解説!タイの伝統菓子「カノム」と文化の結びつき

「カノム」は、タイ語でお菓子全般を指す言葉ですが、特に伝統菓子を表すときに用いられることが多く、食文化や宗教儀礼と深く結びついています。このセクションでは、そうしたカノムの背景と、代表的な種類、それぞれが持つ意味合いや特徴を丁寧にご紹介します。

仏教行事と甘味の関係性:お供え物としての「カノム」

タイの伝統菓子は、日常のおやつだけでなく、寺院へのお供え物や儀式の場でも重要な役割を果たしています。例えば、托鉢(たくはつ)の朝、僧侶に供える食事の中には、甘いカノムが添えられることもあります。これは、功徳(クントーン)を積む行為とされ、家族の健康や幸運を願う心が込められています。カノムは「甘さ=幸福」の象徴でもあり、宗教と生活が密接に結びついているタイらしい文化が感じられる瞬間です。

ソンクラーンや結婚式で供される縁起菓子

タイの新年「ソンクラーン」や結婚式などの祝いの席では、特別な意味を持つカノムが登場します。例えば「カノム・チャン」は、幾重にも重なる層が“繁栄”や“昇進”を象徴するとされ、良縁や商売繁盛を願って供されます。また、「カノム・トム」は丸い形が“円満な家庭”を表し、結婚式にぴったりの縁起物。これらの伝統菓子は、味だけでなく形や色にも意味が込められており、贈り物としても重宝されます。

カノム・クロック:外はカリッ、中はとろり

「カノム・クロック」は、丸い形をしたココナッツ風味の焼き菓子。鉄板のくぼみにココナッツミルクと米粉の生地を流し込み、半球状に焼き上げて2つを合わせるのが一般的な作り方です。外はカリッと香ばしく、中はとろりとした食感が特徴で、朝市や屋台で焼きたてを楽しめます。仕上げにネギやコーンをトッピングすることもあり、甘さの中に塩気や香ばしさが加わる独特のバランスが魅力。地元の人にも根強く愛されている定番スイーツです。

カノム・ブアン:彩り豊かな薄焼き菓子

「カノム・ブアン」は、タイ風クレープとも呼ばれ、カリカリに焼かれた薄い皮の上に甘いメレンゲとココナッツのフィリングを乗せて折りたたんだスイーツです。オレンジ色や白のフィリングには、卵黄で作られた糸状の「フォイトーン」が使われることもあり、色鮮やかな見た目も楽しめます。軽やかな食感と甘みのバランスが絶妙で、お祭りやナイトマーケットなどでよく見かけます。見た目が華やかなので、お土産に写真を撮る人も多い人気の一品です。

カノム・モーケン:ココナッツ風味のプリン

「カノム・モーケン」は、タロイモや緑豆、ココナッツミルク、卵などを混ぜて焼き上げたタイ風のプリン。見た目は茶色く、表面には焦げ目がついて香ばしさがあり、しっかりとした食感が特徴です。日本の焼きプリンと似た口当たりながら、タロイモなどの素材が加わることで、自然な甘みとコクが楽しめます。冷やしても美味しく、朝食や軽食代わりに食べられることもある素朴で優しいスイーツです。

カノム・チャン:もちもち食感の層状菓子

層になっている見た目が特徴的な「カノム・チャン」は、もち米粉やタピオカ粉、バイテーイ(パンダンリーフ)で色づけした緑色の生地を何層にも重ねて蒸した伝統的なお菓子です。柔らかくもちもちとした食感で、一層ずつ手で剥がしながら食べるのも楽しいポイント。タイでは「ステップアップ」「運気上昇」の象徴とされ、祝い事にもよく用いられます。控えめな甘さと淡い香りが、日本人の味覚にも馴染みやすい一品です。

愛知県・60代・男性
愛知県・60代・男性

【仏教行事とカノムの関係に驚き】
ローカル寺院を訪れた際、地元の方に「今日は托鉢の朝だから特別なカノムをお供えする」と教えてもらい、文化の深さを知りました。いただいた「カノム・チャン」は見た目も美しく、縁起物としての意味も丁寧に説明してくれて感動。単なるお菓子以上の存在であることを、現地の人との会話を通じて学べた貴重な経験でした。

Q: 寺院で供えられているカノムは観光客が食べてもいいの?

A: 寺院内で供えられているカノムは、基本的に僧侶や参拝者が宗教的な目的で使うものです。無断で食べることは控えましょう。ただし、行事後に「分けてもらう」文化もあるため、現地の人から勧められた場合は感謝していただいて構いません。

地域別に楽しむ!タイ全土のご当地スイーツ

タイは南北に長い国土を持ち、気候・食文化・宗教背景も地域によって異なります。それに伴い、各地で育まれたスイーツにも個性が光ります。このセクションでは、北部・南部・東北部(イーサン)・中部それぞれの代表的なスイーツとその背景を紹介し、旅の目的地選びにも役立つ味のガイドとしてご活用いただけます。

北部チェンマイのヘルシー菓子と山岳民族の味

タイ北部・チェンマイでは、自然素材を活かした素朴でヘルシーなスイーツが多く見られます。たとえば「カノム・タンテン」は、もち米粉と黒糖で作った蒸し菓子で、素朴な甘みが特徴。また、山岳民族のマーケットでは、バナナや芋を葉で包んで蒸した「カオトム・マット」が並びます。保存料を使わないナチュラルなお菓子が多く、素材の持ち味を大切にする北部ならではの優しさが感じられます。街歩きの合間に、ローカルマーケットで探してみるのも楽しいでしょう。

南部ならではのココナッツ菓子と海の恵み

南部タイはココナッツの一大産地であり、スイーツにもその豊富な恵みがふんだんに使われます。「カノム・ピア」はココナッツジャムを包んだ焼き菓子で、お土産としても人気。さらに、「カノム・ドックジョーク」という花の形を模した揚げ菓子も名物のひとつです。また、沿岸部では干し果物や塩漬け素材と合わせた甘じょっぱいお菓子も好まれ、独特の味わいが魅力。南部のスイーツは香りが強く、クセになる風味が多いため、冒険心のある方におすすめです。

イーサン地方の素朴な甘味と発酵食文化

東北部(イーサン)では、もち米を使ったスイーツが中心で、「カオニャオ・サンカヤー(もち米とカスタード)」や「カノム・ノー・ナーオ(発酵米粉の焼き菓子)」などが代表的。塩気を感じるスイーツが多く、発酵食文化と結びついた独特な風味があります。家庭で作られる機会も多く、素朴で飾らない味わいが特徴です。首都バンコクではあまり見かけないローカル感たっぷりのスイーツは、イーサンを訪れる楽しみのひとつと言えるでしょう。

中部バンコクの多様なスイーツトレンド

タイ中部、特にバンコクでは、伝統と現代が融合した多様なスイーツ文化が発展しています。「ルークチュップ(ミニチュア菓子)」や「トゥンヨート(卵黄スイーツ)」など、王室料理に由来する華やかな菓子から、インスタ映えを意識したモダンスイーツまで勢揃い。BTS沿線の大型ショッピングモールやナイトマーケットでは、国内外のトレンドを取り入れた創作スイーツも登場し、食べ歩きの楽しさが尽きません。タイスイーツの最先端を味わいたいなら、バンコクが最適な舞台となるでしょう。

福岡県・20代・女性
福岡県・20代・女性

【イーサンの素朴な甘味にほっとした】
ウドンターニーでホームステイ中にいただいた「カオニャオ・サンカヤー」は、手作りの温かさを感じるスイーツでした。市販のものよりも甘さ控えめで、自然の甘みがじんわり。バンコクの華やかなスイーツも好きですが、地方の素朴な味わいには、気取らない家庭的な魅力がありました。旅の中で、こうした違いを味わえるのもタイの楽しみだと思います。

Q: 旅行中に複数の地域スイーツを試すにはどうしたらいい?

A: バンコクの大型市場やフードフェスでは、全国のスイーツが一堂に会するイベントが定期的に開催されています。また「オートーコー市場」などでは、地方の名産スイーツを扱う専門店が集まっています。旅程が短い方は、地方に行かずともこうした場所で味比べが可能です。事前に開催情報をチェックしておくと、効率よく楽しめます。

バンコクで訪れたい人気スイーツカフェ厳選

バンコクは伝統とモダンが融合するスイーツ天国。街中には、昔ながらの風情漂う甘味処から、SNS映え抜群のスタイリッシュなカフェまで、さまざまなスタイルのスイーツが楽しめるお店が集まっています。このセクションでは、バンコクを訪れるならぜひ足を運びたい厳選スイーツカフェを、タイプ別にご紹介します。

モダンな空間で味わう最新スイーツ

近年のバンコクでは、欧米風のスタイリッシュなカフェが急増しています。エカマイやアーリーといったおしゃれエリアには、フルーツやココナッツを使ったムースケーキや、抹茶・ほうじ茶など日本風の素材を取り入れた創作スイーツも登場。冷房の効いた落ち着いた空間で、洗練されたデザインのケーキを味わうひとときは、暑さを忘れる心地よい時間となるでしょう。Wi-Fiが使える店も多く、旅の休憩にも最適です。

伝統的なタイ建築で楽しむカフェタイム

伝統家屋を改装したカフェも、バンコクでは人気です。木のぬくもりが感じられる空間で、昔ながらの「カノム・チャン」や「サークー」などをゆったり味わう体験は、まさにタイ文化を五感で楽しむひととき。ワット・アルン周辺や旧市街エリアに点在するこうしたカフェでは、タイ茶とのペアリングを楽しめることも。派手さはなくとも、静かに流れる時間と穏やかな空間が、心に残る旅の記憶を作ってくれます。

隠れ家的な人気店

繁華街から少し外れた路地裏や住宅街には、地元の人に愛される隠れ家的スイーツ店も多く存在します。たとえば一軒家を改装した小さなカフェでは、手作り感あふれる温かいお菓子が楽しめたり、オーナーとの会話を楽しんだりすることもできます。ガイドブックには載っていない場所でも、SNSや口コミを手がかりに探して訪れてみると、思わぬ“あたり”に出会えるかもしれません。こうした場所こそ、旅の醍醐味を感じられるでしょう。

インスタ映え間違いなしのフォトジェニックスイーツ

ピンクやブルーのカラフルなドリンク、宝石のようなゼリー、雲の形をした綿あめスイーツなど、見た目にこだわったスイーツが充実しているのもバンコクの魅力。とくにチャトゥチャック市場周辺やサイアム周辺には、若者を中心に賑わうフォトスポット系カフェが集まっています。見た目だけでなく味も本格的で、旅の思い出を華やかに彩ってくれるはず。写真を撮るだけでなく、その場の雰囲気も存分に味わってください。

夜まで楽しめるスイーツカフェ

バンコクの夜は長く、遅くまで営業しているスイーツカフェも珍しくありません。ナイトマーケット周辺やルーフトップバーと併設されたカフェでは、夜風に吹かれながらスイーツとドリンクを楽しめる贅沢な時間が過ごせます。夜遅くのスイーツタイムは、昼とはまた違った落ち着いた雰囲気の中で、タイの夜景とともに味わう“ごほうび”のような体験に。夕食後のひとときにもぴったりです。

東京都・10代・女性
東京都・10代・女性

【インスタ映えカフェで満足】
サイアムエリアのカフェで食べた雲型わたあめスイーツが、インスタで見た通りの可愛さ!正直、見た目だけかと思っていたけど、味も意外と本格的でびっくりしました。写真を撮るだけでなく、スタッフが親切で「おすすめの映えスポット」まで教えてくれました。女子旅の中で一番テンションが上がった瞬間でした!

Q: SNSで話題のカフェは観光客でも入りやすい?

A: 多くの人気カフェは観光客歓迎で、英語対応のスタッフがいるところも増えています。ただし、混雑時には席の確保が難しいこともあるため、開店直後や平日午後の訪問が狙い目です。予約不可の店が多いですが、Googleマップのレビューや現地のSNSで混雑状況を事前に確認すると安心です。ドレスコードは基本的にカジュアルでOKです。

現地で手に入る!タイのおすすめお土産スイーツ

旅の終わりに、あの甘い記憶を持ち帰りたい――そんな時にぴったりなのが、タイならではのスイーツ土産。スーパーや専門店などで手軽に購入できるものから、日本ではなかなか味わえない本格派まで、多彩な選択肢があります。このセクションでは、旅の締めくくりを彩るおすすめスイーツ土産と、その選び方のヒントをお届けします。

スーパー・コンビニで手軽にゲット

バンコク市内の大手スーパーやコンビニには、パッケージ化されたスイーツが豊富に揃っています。代表的なのは、ココナッツクッキーやドライバナナ、もち米を使用したスティック状のお菓子など。賞味期限も比較的長く、軽量で持ち運びやすいため、バラマキ土産にも最適です。特に「ロータス(LOTUS’S)」や「ビッグC(Big C)」といった大型スーパーでは、タイ全土から集められたご当地お菓子が手頃な価格で手に入ります。

老舗専門店で選ぶ本格派スイーツ

伝統的なスイーツを本格的に味わいたいなら、老舗の専門店がおすすめです。たとえば王室ゆかりのレシピを扱う名店では、「トーンヨート」や「フォイトーン」などの卵黄スイーツが高級感ある箱詰めで販売されています。保存方法が難しいものもありますが、一部は冷蔵・冷凍対応で日本への持ち帰りが可能な場合も。訪れる前に保冷バッグなどの準備をしておくと安心です。現地の伝統と格式を感じられる“本物志向”のお土産です。

ドライフルーツやスナック菓子

タイは南国フルーツの宝庫。マンゴーやパイナップル、パパイヤなどを乾燥させたドライフルーツは、素材の甘みがぎゅっと凝縮されており、自然な味わいが人気です。チリパウダーがまぶされたスパイシーなタイプや、無添加のオーガニック製品も多く、健康志向の方にも喜ばれます。また、もち米を揚げたスナックやココナッツチップスなど、甘じょっぱい味わいのスナック類も豊富。おやつとしてだけでなく、タイ料理のお供にも最適です。

可愛いパッケージのバラマキ土産

お土産選びで外せないのが“見た目の可愛さ”。タイのスイーツは、色鮮やかでポップなパッケージデザインが多く、職場や友人に配るのにぴったりなサイズ感の商品も多数あります。特にドーナツ型のクッキーや、カラフルなゼリー入りキャンディなどは、見た目も味も楽しめるアイテム。価格帯も幅広いため、まとめ買いしやすく、荷物の隙間にさっと入れられるのも嬉しいポイントです。

持ち帰りに便利な梱包方法

お土産の持ち帰りで気になるのが、パッキングの工夫。タイの空港や大型スーパーでは、クッション材入りの簡易ギフトボックスや、保冷剤入りバッグを販売していることもあります。液体が漏れやすいスイーツや壊れやすいお菓子には、ジッパーバッグやタッパーを活用すると安心です。また、事前に預け荷物に余裕を持たせるのもポイント。移動中の高温にも注意しながら、美味しさをそのまま日本に持ち帰りましょう。

神奈川県・40代・男性
神奈川県・40代・男性

【持ち帰りに失敗したけど次に活かせた】
ドライマンゴーとココナッツクッキーを大量に買ったのですが、スーツケースにぎゅうぎゅう詰めたせいで何箱かつぶれてしまいました。次回からは緩衝材を持参しようと決意。空港で売っている専用のパッキングバッグを使えばよかったと後悔しましたが、味は問題なく、職場で好評だったのが救いです。軽くて日持ちする商品を選ぶのは本当に大事ですね。

Q: お土産のスイーツは空港でも買える?それとも街中で買うべき?

A: 空港には衛生管理が行き届いたパッケージ商品が多く、安心して購入できますが、価格は市中より高め。市内のスーパーや専門店では種類が豊富でコスパも良いですが、閉店時間やアクセスに注意が必要です。おすすめは、市内で買って保冷バッグや緩衝材で丁寧にパッキングし、空港で追加購入する“ハイブリッド型”の選び方です。

まとめ:タイスイーツを知れば、旅はもっと深く楽しくなる

タイのスイーツは、味わいだけでなく文化や地域性が色濃く反映された“食べる体験”です。本記事では、現地での選び方やマナー、安全面への配慮まで、安心して楽しむための具体的なヒントをご紹介しました。

情報を知っているだけで、旅先での戸惑いはぐっと減ります。甘い香りに包まれながら、もっと自由に、もっと自信を持ってタイを歩けるようになるはずです。気になるスイーツやカフェが見つかった方は、今のうちに保存や旅行計画に組み込んでみてください。タイの旅は、準備からすでに始まっています。

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