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【専門家解説】タイのビーチ選び完全ガイド!おすすめと注意点も

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南国の日差しがターコイズブルーの海面をきらきらと輝かせ、潮風に乗ってほのかにココナッツの香りが漂ってくる場所。タイのビーチリゾートは、そんな非日常の「癒し」を与えてくれる最高のデスティネーションです。

しかし、初めて訪れる方にとっては「どの島に行けばいいのか」「雨季でも泳げるのか」「治安やマナーは大丈夫か」など、不安な点も多いのではないでしょうか。タイはエリアによってベストシーズンが異なり、知らずに行くと「ずっと雨で海に入れない」という失敗をしてしまうこともあります。

まさよし
まさよし

タイ国政府観光庁が認める「タイランドスペシャリスト」の資格を持ち、渡航歴50回以上、現地滞在10年以上を誇る「まさよし」が、本記事を執筆しました。長年の経験と現地で得た生きた情報に基づき、最新かつ正確な情報をお届け。タイの文化、食、マナーまで、あなたのタイ旅行を安心で充実したものにする専門家として、信頼性の高い情報提供に努めています。
詳しいプロフィールは「コチラ」をどうぞ!

この記事でわかること

  • ベストシーズンの選択
    11月〜4月はアンダマン海(プーケット等)、1月〜8月はタイ湾(サムイ等)と、時期で使い分けることが成功の鍵です。
  • 服装のマナー
    ビーチ以外では上着を着用し、寺院では露出を控えることが、現地文化へのリスペクトになります。
  • 安全な移動手段
    配車アプリ「Grab」を活用すれば、料金交渉のストレスやぼったくりを回避できます。
  • 法律と罰則
    ビーチでの喫煙や電子タバコの持ち込みは厳罰対象となるため、絶対に避けてください。
  • 海の安全対策
    「赤旗」は遊泳禁止の絶対サイン。雨季の波やクラゲ対策も忘れずに行いましょう。
  • 船酔い対策
    スピードボートは激しく揺れます。酔い止め薬の服用と、揺れの少ない後方座席の確保が必須です。
  • トイレ事情
    ビーチのトイレやシャワーは有料(現金のみ)が多いため、小銭の用意が役立ちます。

👇このあとの目次から、気になる項目をすぐにチェックできます。ピンポイントで知りたい情報がある方は、ぜひ活用してください。

タイのビーチを楽しむため、まず知っておきたいこと

タイのビーチリゾートを楽しむ上で最も重要なのは、エリアごとの「気候の違い」を理解することです。タイの海はマレー半島を挟んで西側の「アンダマン海」と東側の「タイ湾」に分かれており、それぞれ雨季と乾季の時期が異なります。ここを間違えなければ、旅行の満足度は大きく上がります。

みんなの声
みんなの声

多くの旅行者が「日本の夏休み(8月)にプーケットへ行ったら波が高くて遊泳禁止だった」という経験をしており、逆に「その時期はサムイ島の方が天気が良かった」という声が多く聞かれます。事前のシーズン確認が、現地での行動範囲と満足度を左右するというのが共通した見解です。

アンダマン海側(プーケット・クラビ等)の乾季と雨季

プーケット、クラビ、ピピ島などが位置するアンダマン海側のベストシーズン(乾季)は、11月から4月頃です。この時期は波も穏やかで、海の透明度も最も高くなり、ダイビングやシュノーケリングに最適です。

一方で、**5月から10月は雨季(モンスーンシーズン)**となり、降水量が増えるだけでなく、波が高くなりやすいのが特徴です。特に6月から9月頃は、安全のためにビーチが遊泳禁止(赤旗)になる日が多くなります。また、シミラン諸島などの一部の海洋国立公園は、自然保護と安全確保のため、この雨季の期間中は閉鎖されるため注意が必要です(2025年12月3日確認時点)。

タイ湾側(サムイ・タオ等)の乾季と雨季

サムイ島、パンガン島、タオ島などが位置するタイ湾側は、アンダマン海側とは気候が異なります。ベストシーズンは1月下旬から8月頃までと長く続くのが特徴です。特に2月から6月は海が穏やかで、透明度も高くなります。

特筆すべきは、日本の夏休みやお盆にあたる7月・8月も比較的気候が安定している点です。そのため、夏休みの旅行先としては、プーケットよりもサムイ島方面を選ぶ方が、青空の下で海を楽しめる確率が高くなります。逆に、10月から12月頃はモンスーンの影響を受けやすく、波が高くなる傾向があります。

【一覧表】旅行月で選ぶ、今行くべきビーチはここ!

旅行予定の時期に合わせて、どちらの海を選ぶべきか判断するための目安です。

旅行時期おすすめエリア(海)天候の特徴
11月〜4月プーケット、クラビ
(アンダマン海)
乾季のピーク。毎日快晴が続きやすく、海遊びに最適。
GW(4月末〜5月)両エリアとも可アンダマン海は雨季への変わり目、タイ湾は安定期。
7月〜8月サムイ島、タオ島
(タイ湾)
日本の夏休みはここがベスト。アンダマン海は波が高い。
9月〜10月パタヤ、サメット島雨が多い時期だが、バンコク近郊エリアは比較的影響が少ない日もある。

目的別・タイのおすすめビーチエリア5選

「賑やかな場所で遊びたい」「静かに過ごしたい」「家族で安全に楽しみたい」。旅の目的によって、選ぶべきビーチは異なります。ここでは代表的な5つのエリアの特徴を整理し、あなたに最適な行き先を提案します。

みんなの声
みんなの声

「初めてならプーケットが無難だが、静けさを求めるならカオラックやクラビのライレイビーチが良い」という意見が多数です。また、移動時間を短縮したい層からは「パタヤやサメット島ならバンコクから陸路で行けて楽」という実用的な評価が集まっています。

【王道・利便性】プーケット:初心者からリピーターまで

タイ最大の島であり、「アンダマン海の真珠」と呼ばれるプーケット。世界的なリゾート地だけに、高級ホテルからゲストハウス、大型ショッピングモール、ナイトスポットまで全てが揃っています。

  • パトンビーチ: 島の中心。夜遊びやショッピングを楽しみたい方向け。非常に賑やかです。
  • カタ・カロンビーチ: パトンより少し落ち着いており、家族連れやカップルに人気。
  • アクセス: バンコクから飛行機で約1時間20分。直行便も多く、最も行きやすいリゾートです。

初めてのタイ旅行で、海も街遊びも食事もバランスよく楽しみたい方には、最も安心できる選択肢です。

【絶景・秘境感】クラビ・ピピ島:ダイナミックな自然

切り立った石灰岩の岩壁とエメラルドグリーンの海が織りなす、ダイナミックな景観が魅力です。プーケットよりも自然が色濃く残っており、落ち着いた雰囲気があります。

  • ライレイビーチ: 船でしか行けない陸の孤島。ロッククライミングの聖地でもあります。
  • ピピ島: 映画の舞台にもなった美しい島。プーケットやクラビから船でアクセスします。
  • 特徴: 「アイランドホッピング(島巡り)」ツアーが人気。ボートで絶景スポットを巡る体験は格別です。

【夏休み推奨】サムイ島・パンガン島・タオ島:8月がベスト

「ココナッツ・アイランド」とも呼ばれるサムイ島は、条例によりココナッツの木より高い建物の建設が禁止されており、自然と調和したリゾート感が魅力です。

  • サムイ島: 洗練されたリゾートホテルが多く、ハネムーンや大人の休日に最適。
  • タオ島: 世界中のダイバーが集まるダイビングの聖地。魚影の濃さはタイ随一です。
  • アクセス: バンコクから飛行機で約1時間。バンコクエアウェイズの独占路線のため航空券はやや高めですが、その分空港もリゾート感満載です。

【バンコク近郊】パタヤ・サメット島・ホアヒン:短期間で満喫

バンコクから車やバスで数時間で行けるため、短期滞在や「バンコク観光+ビーチ」という組み合わせに最適です。

  • パタヤ: 世界的な歓楽街として有名ですが、少し離れたジョムティエンビーチなどは落ち着いています。マリンスポーツが盛んです。
  • サメット島: 国立公園に指定されており、白い砂浜が美しい島。バンコク在住者の週末旅行先としても人気。
  • ホアヒン: タイ王室の保養地として知られる、格式高いリゾート。落ち着いた雰囲気で、治安も良く、家族連れや年配の方にもおすすめです。

【次世代リゾート】カオラック・リペ島:静寂と透明度

観光客でごった返す場所を避けたい方におすすめのエリアです。

  • カオラック: プーケットの北、パンガー県にある静かなリゾート。欧米人の長期滞在者が多く、静寂を楽しめます。シミラン諸島への玄関口でもあります。
  • リペ島: 「タイのモルディブ」と称されるほどの透明度を誇ります。アクセスは大変ですが、行く価値のある美しさです。

ビーチで失敗しないためのルールと安全対策

タイのビーチには、日本とは異なる法律や自然のリスクがあります。「知らなかった」では済まされない罰則もあるため、必ず事前に確認しておきましょう。

みんなの声
みんなの声

「ビーチでタバコを吸おうとして注意された」「電子タバコを持っていって空港で没収されそうになった」というトラブル報告が散見されます。また、スピードボートの揺れで「腰を痛めた」「酷い船酔いをした」という声も多く、身体的な準備の重要性が指摘されています。

絶対に守るべき「喫煙禁止」と「環境保護」の法律

タイの主要なビーチ(パトン、ホアヒン、サメット島など20ヶ所以上)では、2018年から全面禁煙となっています。

  • 喫煙ルール: 砂浜での喫煙は厳禁です。必ずビーチ背後などに設置された指定の喫煙所を利用してください。違反すると最大1年の懲役または10万バーツ(約43万円※2025年時点)以下の罰金が科される可能性があります。
  • 電子タバコ: タイでは電子タバコ・加熱式タバコの持ち込み・所持・使用が法律ですべて禁止されています。ビーチに限らず国内全土で適用されるため、日本から絶対に持ち込まないようにしてください。
  • 日焼け止め: 国立公園内のビーチでは、サンゴに有害な成分(オキシベンゾンなど)を含む日焼け止めの使用が禁止されています。現地では「Coral Safe」と書かれた製品が売られています。

遊泳禁止(赤旗)と海洋生物(クラゲ)への注意

  • 赤旗(Red Flag): ビーチに赤い旗が立っているときは「遊泳禁止」の合図です。雨季のアンダマン海などは、一見泳げそうでも「離岸流(カレント)」が発生しやすく、沖に流される事故が多発しています。ライフガードの指示には必ず従ってください。
  • クラゲ: 雨季を中心に、猛毒を持つハコクラゲなどが発生することがあります。刺された場合は真水ではなくをかけるのが応急処置として推奨されています(ビーチに酢のボトルが設置されていることもあります)。ラッシュガードの着用は、日焼け対策だけでなくクラゲ対策としても有効です。

スピードボート移動の注意点と船酔い対策

離島ツアーなどで利用するスピードボートは、波がある日はコンクリートの上を走っているかのように激しく叩きつけられます。

  • 座席選び: 船の前方は最も揺れが激しいため、後方の座席を選びましょう。
  • 腰への負担: 腰痛持ちの方は特に注意が必要です。着席時は腰を浮かせないよう踏ん張るか、可能であれば大型船(フェリー)での移動を選択することをおすすめします。
  • 酔い止め: 船に強い人でも酔うことがあります。乗船30分前には必ず酔い止め薬を服用してください。現地のコンビニや薬局でもよく効く薬が安価で手に入ります。

現地での移動と服装・持ち物ガイド

リゾートエリアでの快適な滞在には、現地の交通事情とマナーへの理解が欠かせません。トラブルを避け、現地の雰囲気に馴染むためのポイントを紹介します。

みんなの声
みんなの声

「流しのタクシーやトゥクトゥクは交渉が面倒だし、相場より高く言われる」という不満に対し、「配車アプリ(Grab)を使えば明朗会計でストレスがない」という解決策が定着しています。また、水着のままコンビニに入って注意されたという失敗談も共有されています。

ビーチエリアの移動手段(Grab・ソンテウ・タクシー相場)

  • 配車アプリ(Grab / Bolt): 現在、タイ旅行で最も推奨される移動手段です。行き先を地図で指定でき、料金も事前に確定するため、言葉の壁やぼったくりの不安がありません。アプリを日本でインストールし、クレジットカード登録を済ませておくとスムーズです。
  • ソンテウ(乗り合いトラック): パタヤではビーチロードを巡回しており、1回10〜20バーツ程度と格安です。手を挙げて止め、降りたい場所でブザーを鳴らします。※プーケットなどの他エリアでは、ビーチ間の移動はタクシーやGrabが一般的で、料金体系が異なります。
  • タクシー・トゥクトゥク: リゾートエリアではメーターを使わず、交渉制(言い値)の場合が多いです。相場を知らないと高額になることがあるため、乗車前に必ず料金を確認・交渉してください。

水着で街歩きはNG? 服装マナーと持ち物リスト

  • 服装のマナー: ビーチやプールのエリア内では水着で問題ありませんが、ホテルロビー、レストラン、コンビニ、街中では必ず上着やTシャツ、パレオなどを着用しましょう。水着(上半身裸やビキニのみ)での街歩きは、現地の方々にとってマナー違反と映ります。
  • 寺院観光: ビーチリゾート周辺の寺院に行く場合も、露出の多い服(短パン、キャミソールなど)はNGです。肩と膝が隠れる服装を用意するか、羽織るものを持参してください。
  • 持ち物:
    • 防水バッグ: ボート移動やビーチで荷物を守るために必須です。
    • 虫除けスプレー: 夕方のビーチやレストランでは蚊が出ます。デング熱予防のためにもこまめな対策を。
    • 少額紙幣(20・50・100バーツ): チップや屋台、ソンテウの支払いで頻繁に使います。

よくある質問(Q&A)

旅行前に解決しておきたい、細かいけれど重要な疑問にお答えします。

Q1. ビーチにトイレやシャワーはありますか?

A. 多くのパブリックビーチには有料の公衆トイレとシャワーがあります。利用料はトイレが5〜10バーツ、シャワーが20〜50バーツ程度です。支払いは現金(硬貨)のみの場合がほとんどですので、細かいお金(10バーツコインなど)を常に用意しておくと安心です。

Q2. チップの習慣はありますか?

A. 義務ではありませんが、感謝の気持ちとして渡す文化が定着しています。例えば、ビーチチェアの設置係やマッサージを受けた際には20〜50バーツ程度、ホテルのベルボーイには20バーツ程度を渡すとスマートです。硬貨ではなく紙幣で渡すのがマナーとされています。

Q3. 現地の氷や水は安全ですか?

A. 水道水は飲めませんので、必ずコンビニ等で購入したミネラルウォーターを飲用してください。レストランで出される氷は、製氷工場で作られた衛生的なもの(穴の空いた円筒形の氷など)が一般的で、基本的には安全ですが、お腹が弱い方は「氷なし(マイ・アオ・ナムケン)」と注文するのが無難です。

Q4. 両替はどこでするのが一番お得ですか?

A. 日本の空港やタイの空港よりも、現地の街中にある両替所(Exchange)の方がレートが良い傾向にあります。特に「Superrich」などの有名店や、黄色や緑色の看板のブースはレートが良いことが多いです。空港では最低限(交通費程度)のみ両替し、残りは街中で行うのが経済的です。

Q5. 英語や日本語は通じますか?

A. プーケットやサムイ島などの主要リゾートでは、ホテルやレストランで英語が広く通じます。日本語は一部の高級ホテルや日本人経営の店を除き、通じないと考えておいた方が良いでしょう。Google翻訳などのアプリを入れておくと、メニューの解読やドライバーとのやり取りがスムーズになります。

まとめ:正しい時期とエリア選びで、最高のタイ旅行を

タイのビーチリゾートは、選び方ひとつで体験が大きく変わります。最後に、失敗しないための重要ポイントを振り返ります。

  1. 時期に合わせてエリアを選ぶ: 雨季と乾季を理解し、その時期に晴天率の高い海(アンダマン海かタイ湾か)を選んでください。
  2. ルールを守って安全に: ビーチでの禁煙や遊泳禁止の合図(赤旗)は、自身の安全と法的リスク回避のために絶対遵守です。
  3. 移動と準備でストレスフリーに: 配車アプリ(Grab)の活用や酔い止めの持参など、事前の小さな準備が現地での快適さを保証します。

マナーを守り、現地の文化を尊重することで、タイの海はあなたに最高の癒やしと感動を与えてくれるはずです。しっかりと準備を整えて、素晴らしい休日をお過ごしください。

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